カーペットの一般的な汚れは「ソイル」と言いますが、シミはその状態(経過時間)から「スポットとステイン」に分かれます。カーペットクリーニングの清掃業を営んでいても、その違いを理解していない業者の方も多くいます。
日本ではシミと一言で表現していますが、欧米ではスポットとステインに区別しておりそれぞれ対処法が異なります。
例えば食品系のコーヒーがカーペットに付着し、そのまま放置すると直ぐにシミになります。しかし付着した直後であればこれを綺麗にするのは比較的簡単であり、この付着した直後の染まる前の状態を「スポット」と呼びます。
一方の「ステイン」とはコーヒーが付着したのをそのまま長時間放置した状態のことを言います。つまり酸化して染まったシミのことです。
日本人はどうして足元に注意を払わないのか?
清掃業に携わるようになると職業病と言いますか、どうしても施設(建物)内に入ると目がいく箇所があります。足元から始まり壁天井とその四隅・空調のフィルターなどを一通り見渡す習慣があるのです。
宿泊施設や病院・介護施設・学校関係の施設では、汚れだけでなくホコリや悪臭、さらに感染症対策ができているのかも気になったりします。
特に汚れ(シミ)やホコリを放置してある所では、これに気付かないのか、それとも気にしていない(気にならない)のか?部外者である私の方がここの施設は大丈夫なのかと心配になります。
施設の経営上の観点から、汚れやホコリの放置は経済的に大きなマイナスになります。その理由として汚れは既存のもの(カーペットや椅子)の痛みが進みやすく、必然的に張り替えや交換の時期を早めるからです。
慢性的な汚れやシミの放置は自己破壊を招きます
更に経営上最も良くないことは、汚れ(シミ)の放置されている所は同時にホコリの放置も多く、感染症を招きやすい環境で健康上悪影響があります。
これは利用者に対して「私どもは衛生面に無神経です」と言っているようなもので、その施設の品位(評判)を下げる結果になります。
そしてこのように汚れた状況を無神経に放置し続けていると、近頃ではSNS等により悪評が瞬く間に世間に広まりかねません。結果的に汚れの放置は施設とそこに勤める(携わる)人々にとっての大きなマイナス要因となり、何一つ良いことはありません。
言い換えると確実に施設の「資産価値と品位を落とす」ことになります。
利用者の方が汚れ(シミ)に敏感な理由とは
人は同じ環境に長く居続ける(勤務する)と、どうしても慣れてしまい自分達の身近にある不具合や不備に鈍感になるものです。例えばニオイのきつい製造現場というのは沢山あります。外部からに見ると劣悪な職場環境と感じますが、中で働いている人にとって何も問題なく働いています。
日本の多くの施設で汚れに対して同じようなことが起こっています。日常的に汚れやシミのある環境で働いているので、汚れたカーペットが全く気にならないのです。しかし一般的な日本人の多くはカーペットに触れていない生活をしています。
利用者の多くが非日常(優雅な時間、癒し)を求めて、わざわざ一流の宿泊施設を選んで来るのです。その人達は施設には豪華で綺麗な絨毯を想像しています。しかし現実はというと、施設のロビーやラウンジ、食事会場、客室等に汚れ(シミ)があります。
この状態が利用者の目に留まらないはずはありません。
餅は餅屋という通り清掃も専門家に任すべきです。
巷にはカーペットのシミを簡単に取るような商品の案内を見かけることがあります。これ等の紹介シーンの殆どが真新しいカーペットにあるシミ、あるいは付いたばかりのシミを取っています。
施設のカーペットは使っている以上汚れます。多くの場合、使用状況にもよりますが、汚れとシミは混在しています。汚れた状態のままシミ取り剤をスポット的に使うと、その箇所のみ綺麗になります。しかし、そのまわりは洗浄しなければ汚れた状態は変わらないのです。
つまりカーペットのシミ取り施工は、洗浄で綺麗にしてからでないとシミ取り施工はできないということです。カーペットの洗浄はとても重要で、出来不出来でシミ取りやカラーリペア施工に大きな影響を与えることになります。
弊社は多くの実績と経験がありますので安心して洗浄・シミ取りをお任せください。
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