汚れと聞くと何を想像するでしょうか?「汚い」と見た目だけのものから健康に害を及ぼすものや生活に支障をきたすものまであります。汚れは分けて二つに分類されます。一つ目が湿った汚れで主に油汚れ、二つ目が乾いた汚れで代表的なものがホコリです。一般的にホコリを脅威に感じる人は少ないと思いますが、このホコリは細菌・ウイルスを引き寄せるので感染症も身近にあるということになります。危険の実感はないと思われるホコリこそが実は人体に危害を及ぼす恐れがあるのです。
部屋の中にホコリが大量にあると身体の呼吸器系に様々な悪影響を与えます。直接吸っても健康体であれは免疫力でなんとか防げますが、免疫力の低下している時や基礎疾患を患っているお年寄り等はホコリを吸い込むことは避けるべきです。家庭や病院・老人施設にいたるまでこのホコリは様々な悪さをします。
ホコリの放置は施設内感染に
ホコリ自体はそれほど恐れる必要はないのですが、何らかの感染症が部屋に持ち込まれた場合にホコリはウイルスや菌の媒体となりそれを吸い込むことで施設内感染を発生させます。ホコリのある環境ではマスクやアルコール消毒をどれほどしても施設内や院内感染は防げません。常にダストコントロールに努め空間除菌ということにも取り組んでいただきたい。
ホコリはカビの繁殖やダニを引き寄せさらにそのダニを捕食する虫が繁殖し、次はその虫を捕食するゴキブリが繁殖します。このような状態の施設は感染症にかかりやすい環境で危ないのです。ゴキブリは病原菌(サルモネラ菌等)の媒介やフンはアレルギーを引き起こしますしダニも死骸やフンはアレルギーの原因となります。これ等の始まりはホコリの放置であり日常的に細やかな清掃を心がけるようにしましょう。