カーペットクリーニングには専用の洗剤があります

カーペットは家庭以外でも日本中の様々な施設で見かけるようになりました。使われたカーペットは必ず汚れます。しかし使う環境により汚れ方には違いが生じ、さらに飲食を伴う場所では汚れの他に多くのシミもできます。

最近の商業施設では食べ物を口にしながらショッピングをしている光景を見かけるようになりました。その結果、多くの人が行き交う通路や休憩場所には食べ物による汚れやシミを多く見かけます。

我流のクリーニングは逆効果です

商業施設や宿泊施設等の飲食をともなう環境で使用するカーペットは汚れる宿命にあります。このような汚れやシミを目にすると、清掃担当者は自分達で何とかしたいと思うものです。

このような際にカーペットに関する知識のない人が身近にある家庭用の洗剤を使ってしまうケースが多くあります。

これ等の一般的な台所用洗剤はカーペットや椅子等のクリーニングに用いてはいけないのです。

なぜ、台所用洗剤はクリーニングに使用厳禁なのか

TVコマーシャルの影響と思われますが、カーペットクリーニングの未経験者や一般の人はカーペットの汚れやシミを目にすると、安易に台所用洗剤を使いってしまいがちです。

これ等の洗剤は確かに汚れやシミの原因である食品添加物や油分を良く落としてくれます。

しかし、タオル等で拭き取れた(回収された)汚れは、付着していたもののごく一部なのです。この落ちたと思われた汚れの残りはどこに行ったのでしょうか?

この段階で、消えたように見える汚れですが、これは見えないだけで無くなっていません。つまりカーペットの奥底に溜まっている状態です。

台所用洗剤の弊害

清掃従事者でもカーペットクリーニングの未経験者の人は、汚れやシミと対処する際に安易に台所用洗剤を使いがちなのですが、

そもそも台所用洗剤の多くは大量の水で濯ぐようにできています。しかしカーペットは簡単に濯ぐことができません。その結果、残留洗剤という問題を引き起こします。

残留洗剤の問題点

カーペットクリーニング後に起こる問題としてウイックバック現象というものがあります。これはカーペットが乾燥時に起こる現象で、深部に残っている汚れが水と混ざり汚水となり毛細管現象で表面に浮いてくる現象のことです。

残留洗剤は汚れを抱き込みやすく適切な清掃ができないと再汚染の原因になります
残留洗剤は汚れを抱き込みやすく適切な清掃ができないと再汚染の原因になります

カーペットに多くの洗剤が残っている状況でウイックバック現象が起こると、残留洗剤が汚れを抱き込んだ状態になります。そしてこれ等の汚れは粘着性があり短時間で再汚染を引き起こします。

最悪の場合は、清掃前より汚れが広がることもあります。さらに、それ等の汚れを目にすると、次の手段としてもっと洗剤を濃くしたりあるいは多くの量を使ったりします。

洗剤汚れに対してさらに適さない洗剤を与える、その結果として劣悪な環境(汚れのスパイラル)に陥ってしまいます。

第二の台所洗剤の弊害

台所用洗剤の問題点は残留洗剤(再汚染)以外にもあります。炊事の後片付けで使う分には油汚れを簡単に落としてくれる良い洗剤ですが、

しかし多くの洗剤は油を微細分解しているわけではなく、ただ単にお皿(食器)から油を剥がしているに過ぎません。

洗剤には油の微細分化性が必要である

微細分解されない油を長年流し続けると、油分はその他の汚れを抱き込みながら増えていきます。そしてこれ等の油分の固まりが増えていくと、配管や合併槽で「詰まりや悪臭」の発生する環境ができてしまいます。

では、このような台所用洗剤をカーペットクリーニングで使い続けるとどうなるのでしょうか?

一見すると綺麗に見えるカーペットですが、表面から剥がれた油分は深部で固まりヘドロ状態になります。その結果は、残留洗剤が汚れや油分を抱き込み、さらに取り除くことが困難な状態を招くことになります。

弊社の使用するクリーニング洗剤は環境に配慮したものです。

弊社のクリーニングに使用する洗剤は、そのクリーニングの内容に沿った専用の洗剤です。その特質は環境に配慮し微生物分解性があり、洗浄力も極めて高く残留汚染がありません。

また乾燥が早く、油分の汚れが繊維に再付着するのを防ぎます。さらにベタ付かず、濯ぎを必要としないので水の使用量を抑えることも出来ます。

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エコライブサポート代表者。清掃業の立場から多くの方々へ、より快適な環境を実現するための除菌・消臭等の情報を発信していきます。

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