カーペットクリーニングは専門知識が必要です

カーペットは構造の問題や過酷な使われ方のために、管理(クリーニング)が難しく専門知識や技術が必要になります。商業施設で使われる安価なタイルカーペットから一流ホテルの高価な絨毯や織カーペットまで様々な種類があります。その管理を難しくしている要因として、一度張ったものは簡単に取り外すことができないことにあります。

張られたカーペットは取り外して洗うことができないことから、クリーニング技術が未発達の時代はなかなか綺麗にすることは難しかったと思います。でも管理を怠ると汚れや傷みが進み(破棄)になりかねません。

つまり長く使うにはこまめなクリーニング(管理)は欠かせません。そのために欧米では古くからクリーニング技術が発達してきました。現在では使用する洗剤や機材の種類も豊富にあり、またクリーニングの技法自体も複数存在しています。

ここで重要なことは欧米ではクリーニングの技法が複数存在しますが、どの技法にも洗浄理論というものが存在しているということです。すべての作業工程では事細かに使う洗剤の種類や機器が決まっており、それぞれの技法には賛否もありますが決して我流でクリーニングする人はいません。

管理(クリーニング)は掃除機がけから始まる

施設内の大半のカーペットは土足で踏まれていますので、クリーニングを始めるにはこの乾いた汚れを十分に取り除く必要があります。洗浄理論ではこの乾いた汚れを取り除くことがカーペットクリーニングの重要な第一歩であり、ここでつまずくと次のステップの意味がなくなります。

この乾いた汚れを取り除くためにアップライトバキュームが必要になります。カーペット専用の掃除機ですが、日本ではこの重要な掃除機掛けを軽視する傾向にあります。実は意外と奥深い作業で、この掃除機を満足に扱えないプロの掃除屋さんもいるくらいです。

1年半前に張替えたカーペットでも、この量のホコリと土砂が入っているケースもあります。
1年半前に張替えたカーペットでも、この量のホコリと土砂が入っているケースもあります。

実際に国内のホテルの客室管理を施設のスタッフが行なっているところもありますが、この必要不可欠なアップライトバキュームを使っていないところが多くあります。

洗浄理論を無視したやり方でクリーニングをすると、逆に汚れが広がり落ちなくなる場合や最悪はカーペットを痛めてしまい取り返しの付かない結果を招くこともあります。

掃除屋さんでも洗浄理論を知らないのだから当然と言えば当然ですが

乾いた汚れを取り除く必要性を理解していない人の多くは、我流でクリーニングを行うので必ず時間とお金を浪費することになります。その理由は汚れを取り除くためには、洗剤が直接汚れに届く必要があります。

でも乾いた汚れが残っていると、汚れに届く前に汚れ(ホコリ、土砂等)が吸ってしまいます。さらに乾いた汚れが残っていると洗い始めに汚れ自体を塗り広げることになり、結果汚れ落ちが悪くなり作業時間も洗剤の量も増えることになります。

そして最悪なことは大量に洗剤を使うことで、多くの洗剤が残留してしまうことです。洗剤(界面活性剤)は汚れを落とすのに必要不可欠ですが、この残留洗剤は多ければ多いほど必ず再汚染を引き起こします。つまりモロハの刃なのです。

この洗剤選びでその後の結果が大きく変わってきます。汚れを落とす為の時間的コストの問題の他に、カーペットの美観と寿命にも大きく影響します。

カーペットクリーニングはやらないよりは何とか自分達で、との思いで手を出すにはハードルが高すぎます。施設側(自ら)でやる施工は、安上がりと思っているのでしたらやめた方が賢明です。

カーペットクリーニングは専門的知識と経験が必要です。

クリーニングに必要なものとして主に洗剤と機器がありますが、実は最も肝心なことは施工者(作業者)の存在です。施設側施工の最悪なことは、そのほとんどの施設の作業者は何かしらの業務の掛け持ちでされていることです。

つまり専任でない又は素人に近い方が、大切な資産(施設)を管理しているということになります。

弊社の取引先の数社で、情報収集を元に機材を揃えて自社施工をしている所もあります。でも多くの所で4〜5年もするとその機材は倉庫で眠っています。理由は一様にテレビショッピングに引っ掛かったみたいな感じだと言われます。

見るのと実際やるとでは大違いでシミどころか汚れすら落ちないと嘆いておられました。

でもカーペットを痛める前に手を引かれたのは懸命であり、いまだに自分達(我流)で成功しているところにお目にかかったことはありません。全国でも成功しているところはそれなりに洗浄理論を学んだクリーニングの経験者が居られる施設くらいと思います。

弊社からのアドバイスは「表はプロに任せ裏は自社でやる」

施設の方々は目先の掲げた目的のために、一番大切なポイントを見落としています。経費節減や利益追求のために自社施工に踏み出すのは結構なことですが、施設管理にはやってはいけないことと、やらねばならないことがあります。

やってはいけないことは、プロの領域に手を出すことです。表(利用者が接する場所)の管理は必要経費でありプロの領域です。経験豊なプロがクリーニング(管理)すると既存の物が清潔で長持ちします。

でも素人が手を出すと逆効果になり自己破壊を招くことになります。

本当のやるべきことは、バックヤードを徹底して自社管理(清掃)することです。バックヤード(厨房、スタッフルームの床・通路)などを放置している施設はとても多く、汚れの要因の一つが裏から表に現れていることに気付いていません。

このバックヤードの管理ができることで施設管理が行き届きます。すると職場環境が良くなることで、社員のモチベーションも上がり相乗効果が得られます。

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エコライブサポート代表者。清掃業の立場から多くの方々へ、より快適な環境を実現するための除菌・消臭等の情報を発信していきます。

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