塵埃感染はウイルスがホコリを媒体としておこるのですが、ダストコントロールを徹底することでクラスターを予防しよう。

silver and black framed eyeglasses on white textile

最近は感染症の一部の専門家の間から空気感染(エアロゾル感染)を認める発言があります。海外では以前から大きな飛沫の周りに小さなマイクロ飛沫(エアロゾル)がありその危険性の指摘はありました。飛沫感染は感染者の咳やクシャミと思われていましたが、呼気に含まれたウイルスでも感染が広まるということです。

以前から日本では会話程度でウイルス感染はないと考えマスクで対応してきました。またエアロゾルのウイルスは空気の流れで滞留せずにすぐに消えると思われています。いまだに感染予防の方針はマスク、手洗い、3密の対策と実施、施設や家庭では換気に努め空気清浄機の使用などを推奨しています。

コロナ禍だからこそダストコントロールを徹底して塵埃感染を予防する。

構造物の中にはミクロ単位のハウスダスト(ホコリ)が多く存在していてエアロゾルの感染ルートとなっています。このホコリには様々な有害物質が付着します。免疫力の低下している人や基礎疾患のある人はこの時点で危険です。しかし健康体の人は免疫力により、汚染ホコリを吸っても健康を害するほどの危険はありません。

では不衛生でホコリの多い環境下にコロナ感染者が入ってくるとどうなるのか。コロナウイルスに汚染されたホコリが大量に発生します。このような環境で同じ空間を大勢の人が長時間共有すると、大勢が同時に暴露(感染)してクラスター騒ぎになるのです。

汚染ホコリの動きを考えて対策(行動)をとらないと結果がついてきません

塵埃感染は先ずホコリありきです。清潔な環境(絶えず空気が動いてホコリの無い)が一番ですが建物の中や家庭では無理な話です。生活環境下では外から運ばれる場合やその場の環境からでもホコリは必ず発生します。

感染者の呼気から発せられたウイルスがミクロ単位のホコリに何個も付着して空間を長時間漂います。やがて静電気により部屋中のいたる所に付着し、この感染ホコリは人体が発する静電気により人体にも付着します。特にマスクは呼吸のために空気の流れで引き寄せられより多く付着します。

人体に付着している汚染ホコリは人の行動により他者への感染リスクを高めていきます。また部屋の中でも汚染ホコリは移動するのでウイルスが生きている期間は危険が続きます。フローリングやテーブル等をマメに掃除をしているのに、翌朝になるとまたホコリが落ちていることはありませんか。あれは静電気の収まった夜のうちに壁・天井から落ちてきたホコリです。

徹底的にホコリと格闘してもなかなか難しいけど汚染ホコリを無害化する方法はある。

ハウスダストを取り除こうと必死に格闘しても勝ち目はありません。今掃除しているあなたの身体からもホコリは発生しているからです。人体からは皮脂や体毛、衣服の繊維など多くのホコリが発生します。やはり一番多いのが破断された目に見えない小さな繊維の類でしょう。洗濯物のタオルや衣服を畳んだ後には、ミクロ単位の大量の破断した繊維が落ちています。これ等の全てがハウスダストになります。

繊維物は家庭の家具類(カーテン・カーペット・寝具類)の多くに含まれており、それらは時間の経過とともに経年劣化してハウスダストになります。このハウスダストが汚染されその汚染ホコリを吸い込んで感染するケースが予想されます。しかし空間除菌が行われている環境下では感染リスクが少なくなり安心です。

部屋の広さや利用者の数により機材の性能や除菌剤の噴霧量は変わりますが、超音波霧化器等の機材を使えば空間除菌ができます。一般的な超音波霧化器を使えば、噴霧された液は空調に乗り部屋中に運ばれます。人体や全ての物から壁・床のいたる所が除菌できます。

噴霧器を使って部屋中の全ての物や人を除菌すると感染症対策になる。
噴霧器を使って部屋中の全ての物や人を除菌すると感染症対策になる。

空間除菌の目的は施設(部屋)自体と生活者や利用者の人体に付着しているウイルスを同時に無害化することにあります。噴霧器や機材を待合室や施設の入り口や各要所にポイント的に設置することや、またビニール等で小さな囲いを作りそこを通ることで除菌スペース的な使用も可能になります。

誤った慣習的な言動が感染予防の妨げになることがある

ソーシャルディスタンスにパーテーションの設置やアルコール消毒と言われる通りに取り組んできた施設や店舗が多いと思います。お店を休めと言われれば休み、営業時間の短縮を要請されればそれに従い、これでどれだけの感染予防の効果が得られたのでしょうか。

行政はコロナ禍の当初は次亜塩素酸ナトリウムを薄めて消毒や殺菌に努めるよう指導していました。危険なことなのにと驚きましたが、もっとも愚かなできごとは感染予防の一つである空間除菌を妨げてきた学者がいることでした。無責任でどこかの御用学者の発した「除菌や消毒効果のある液剤を吸うことは人体によくない」この発信で空間除菌が後手に回ったのは事実です。

ウイルスは感染症の中では細菌や真菌より怖い存在です。しかし無害化させるのは逆に細菌や真菌より簡単で薄い濃度の次亜塩素酸水(50ppm)で処理できます。次亜塩素酸水は人体に優しく吸引しても人体に悪影響はなく残留の問題もありません。

弊社の営業所では季節によっては一日中、超音波霧化器にいれて噴霧しています。また顧客のホテル様でもチェックイン後やチェックイン前に部屋の除菌・殺菌・消臭目的で使用されている所も複数あります。

※弊社の推奨する『ジアミスティー®』は、空間除菌に用いる際は50ppmに調整して使用します。

除菌や消臭のご案内はこちら

その他の塵埃感染記事のご案内

エコライブサポート代表者。清掃業の立場から多くの方々へ、より快適な環境を実現するための除菌・消臭等の情報を発信していきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です